ハデな表紙と内容ギッシリの帯とで目立つ目立つ
パッと見、目立つんですよ。そして表紙の版画がかわいい〜と思った次の瞬間、ギッシリ情報が詰め込まれた帯に目が行き、読んでビックリ。え?CD付き?江戸川乱歩の声が聞けるの?
終戦後、江戸川乱歩がミステリ仲間と作った「土曜会」。それが「探偵作家クラブ」と名を変え、現在は「日本推理作家協会」となり、この本が発行された2007年に60周年を迎えたとのこと。
協会員の筆者が「土曜会」の会報を読んで、大先輩がやっていたことを振り返りつつ、それにちなんだ鼎談(ていだん:三人が向かい合って話をすること)を企画し、まとめたのがこの本。
“昭和24年(1949年)に日本推理作家協会がNHKラジオで文士劇をやった” という記録があり、その音源を持っている人がいて、CDに焼いてこの本の付録になったようです。さすがに素人の劇なので、棒読みや言い間違いあり、雑音も混じり、聴きにくさはありますが、内容は理解できます。横溝正史原作とのことですが、「え〜それで死ぬ?」と死因が無理筋だったので、かなり脚色されたのかも。