黒澤明監督の不朽の名作
医者に胃潰瘍と言われ、実は胃ガンで余命幾ばくもないことを悟った主人公が、今までの人生を見つめ直し、生きがいを求め勤務先の役所で放置していた陳情書の一つに残りの人生をかけて取り組む。
志村喬主演で1952年に公開され、20年後に再上映の声が高まり、その時に作られたパンフレットです。
さらに2023年、カズオ・イシグロの脚本によりイギリスでリメイクされ高い評価を得、アカデミー賞主演男優賞と脚色賞にノミネートされました。内容も構成もかなり原作に忠実で自然な流れでした。国は違えど、余命を知った人間の葛藤や行動、家族との関係、役所の無責任さや上下横関係のくだらなさ、はどこも同じなのかもしれません。普遍的なテーマではあるけど、お役所仕事に関してはそれではダメですよねぇ。