筆を口にくわえて描いた絵と詩の本
筆者の星野さんは中学教諭時代、クラブ活動中の事故で首から下の身体機能を失ってしまいました。入院中に筆を口にくわえて字を書く練習をし、絵も描くようになります。それに詩を添える詩画の創作をするうち、個展を開いたり本を出版するようになりました。
力強い線の絵、繊細な線の絵、輪郭線無しで塗られた絵、などいろいろな描き方をされていて、添えられた文字は味わいがあります。
この本には詩画だけでなくエッセイもあり、渡良瀬川で泳いでいるうちに流されてしまった話や、アジサイの咲き方で父親と賭けをした話など、印象深いエピソードがたくさんあります。