間取り図好きの作者による短文集
『間取りと妄想』という本を読んだ後でこのエッセイ集を見つけ「間取り図好きの作者らしいタイトルだな〜」と思い購入しました。12のエッセイが掲載されていますが、『間取りと妄想』も12の短編が収められていました。偶然かもしれませんが。「もしかしたらこの体験があの話の元になっているのかな」と思われる要素がたくさん詰まっていました。
この中で特に記憶に残っているのは、あてもなくバスに乗って知らない街を眺めたり、停留所の名前から妄想を始めるというエピソードと、養老天命反転地のエピソード。かなり昔ですが、私も養老天命反転地に行ったことがあります。今どうなっているのかな。
そして一番好きな話は「冷夏のバスルーム」です。湯船に入るのが好きな私は、この時の作者の気持ちがとてもよくわかりました。