1991年制作とは思えない普遍的なテーマとおもしろさ
核戦争後の近未来。荒廃しきったパリにある1軒の精肉店(デリカテッセン)はなぜか営業している。上の階には住人もいる。そこへ雑用の求人広告を見た元ピエロのルイゾンがやってきて、住み込みで働き始める。しかしこのアパートには恐ろしい秘密があって……
1991年のフランス映画ですが先頃、4Kレストア版が上映されたので34年ぶり(!)に鑑賞。「全体的に茶色の画面で、主役の男女はラブラブで、地下に隠れ住んでる人が出てきて、すごくおもしろかった」ということしか覚えてなかったのですが、近年作られたと言っても通用するブラックユーモアさに改めて感心しました。
ジャン=ピエール・ジュネ監督は2001年に「アメリ」を大ヒットさせ、主役のドミニク・ピノンは、ジュネ作品の常連となります。