十二国記 1-16巻 / 魔性の子
ジャンル | 文庫 |
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作者 | 小野 不由美 |
発行年 | 1巻:1996年(第1刷:1992年) |
出版社 | 講談社X文庫/新潮文庫 |
思い入れ度 | ★★★★★ |
この世界と、似たような異世界とが織りなす壮大なファンタジー
2019年秋、やっとやっと待ち望んでいたシリーズの新作が発売されました。(『白銀の墟 玄の月』)都会では驚くほど大々的なキャンペーンが実施され、広島でも結構な規模だったので、目にされた方も多いでしょう。
戴国はどうなったのか、前作から18年。カープのリーグ優勝よりは早かったけど、待たせ過ぎ。出版社も変わっとるし!内容忘れて発売前に復習した人多かっただろうなー。
『図南の翼』が発売された時も「お待たせしました」的なPOPを見たような。
今回、出たと思ったら4巻もの長編。長い・・・しかも「は?なんでそうなる?」「結局何がしたかったん?」という展開でスッキリしない終わり方。やっぱり最初の慶国・陽子の話(『月の影 影の海』)が一番好きだ。テレビアニメにもなって主題歌も良かった。原作にはいない登場人物出てきてビックリしたけど。
ちなみにこの新作のキャッチコピーは「麒麟、還る!」
2020年のNHK大河ドラマは「麒麟が来る」
新型コロナウイルスのせいで撮影が滞り、放送は一時中断。そこで昔の大河ドラマの特集などやったりしているのですが、そのタイトルが「麒麟が来る までお待ち下さい」。うまい!座布団3枚!
麒麟の定義は違うのですが、なんだかリンクした感ありで嬉しいです。
ところで「魔性の子」は独立した話ですが、そもそもこれが最初の一冊(1991年発行、いわゆるエピソードゼロ)。泰麒(戴国の麒麟)の話を日本側から書いた話なので、このシリーズを読まれる方は合わせて読んでくださいね。