石を売る店の店主と稀石が心に作用する短編4作品
京都の“哲学の道”近くにある「石を売る店」の店主である光司(元精神科医)と、その向かいにある喫茶店の店主である櫻子。この二人が、問題を抱える登場人物に寄り添いつつ、自分たちの傷も癒していきます。
“こころばえ”という言葉が不思議な響きを持っていて、どんな物語なのか興味を惹きました。
カバーのイラストは前2作(『京都一乗寺 美しい書店のある街で』『京都文学小景 物語の生まれた街角で』)同様、型染め作家の関 美穂子さん作。関さんは当館のロゴマークを作ってくださった方です。内容も前2作同様けっこう重いテーマなので、表紙のかわいさとのギャップがあります。
「雪の訪問者」という短編に型絵染作家の女性が登場するのですが、関さんがモデルかな〜。
