表紙の女の子に魅せられて購入した作品集の第一巻
1977年、萩尾望都の初期からの作品を集めた全17巻の作品集が出版されました。『ポーの一族』や『トーマの心臓』など有名な作品も入っています。私が萩尾望都を知ったのは、この作品集が発売される際の本屋の宣伝ポスターだったと記憶しています。ポスターの絵はこの第1巻『ビアンカ』の表紙。女の子の視線を何回か感じ、魅せられて購入を決意しました。1巻には9つの作品が掲載されていて、4つ目までの絵は“初期の作品”という雰囲気ですが、ストーリーは今読んでも楽しいものです。そして5つ目の『ビアンカ』以降は素晴らしい表現力・画力によって、他のマンガ家とは全然違う独特の世界観を確立しているのがわかります。