ただのカルタ遊びの道具ではないのです
百人一首で遊びだしたのは小学生になるかならないかの頃。お正月に本家に行くと必ず百人一首大会が行われ、大人だけでなく子ども達も参加していました。初めて参加した時は歌を全く知らないので1枚も取れず。隣にいたおばさんに「これだけ覚えておけば良いよ」と目の前の札の上の句を教えてもらい、それが読み上げられるのを、じっと見つめていました。家に帰ってからは来年に備えて一家で練習。意味もわからず歌を暗記する日々でした。
その甲斐あって、親戚の大会だけでなく学校で行われた大会でも優勝した記憶があります。
そんな思い入れの強い百人一首に、こんな壮大な仕掛けがあったのか、と思うと感慨深く、改めて歌に込められた想いや技巧もちゃんと味わいたいと思います。