大学時代に宮沢賢治研究会で論じた物語
宮沢賢治の作品の中では一番知られている話ですよね。研究会で「ジョバンニの父は帰ってくるのか、実は死んでいるのではないか」と話し合ったことを覚えています。本当の幸いとは何か。深いテーマです。
水玉模様の表紙は児童向けで、「注文の多い料理店」や「なめとこ山の熊」などの話も収められています。その他に、藤城清治による美しい影絵本(講談社)、ますむらひろしが登場人物を猫に置き換えて描いたマンガを基にアニメ化された映画のパンフレット&アニメコミックもあります。この猫キャラクターは賢治の世界に意外と合っていて、普通に読んでいてもアニメの絵しか頭に浮かばなくなってしまいました。