2021年公開の映画「ドライブ・マイ・カー」の原作
なかなか思い切ったタイトルだなーと。誤解を招きやすいので、手にとった時は“クレームを付けられないといいけど”と思わず心配してしまいました。6篇の物語がありますが、「ドライブ・マイ・カー」と「イエスタデイ」はそれぞれ内容にクレームが付き、表現の一部を変更されました。
主人公たちは、病気で妻を亡くしたり、自分から去ったり、利用されたり、浮気されたり、と様々な形で女性と別れてしまいます。昨今ジェンダーレス社会になりつつありますが、村上春樹の作品は男女の違いというものを強く感じます。(私はそれが村上作品の特徴だと思っています。)一般的に女性は男性ほど執着しないので、主人公の性別が逆だったら、どの物語も全く違う展開になるだろうなと思います。
映画「ドライブ・マイ・カー」はカンヌ映画祭で脚本賞を受賞しました。わが広島県で多くのロケが行われ、2020年11月にエキストラとして参加してきました。新型コロナウイルス感染予防対策をしながらで大変でしたが、エキストラ自体が初めての経験でしたので、とても楽しみました。