亡くなられて4ケ月後、多くの写真と共に伝えられる物語
著者が急逝されて25年。今また多くの作品たちが増刷されていると、新聞記事にありました。
この本の冒頭に語られるのは、クリンギット族のボブ・サムとの出会い。忘れられ荒れ果てた先祖の墓地を独りで掃除・整備していった人です。約10年続けたその行為の過程で、彼は自ら癒やされていき、周囲の人達にも徐々に影響を与えていったそうです。
そしてある日、星野道夫はボブ・サムからワタリガラスの神話を聞かされます。
この話がずっと忘れられず、また私の住む廿日市市にある宮島にもカラスの伝説があることもあり、アラスカの古い神話の世界に引き込まれます。