森の木を育てる仕事の祖父、楽器職人の父、そして子は。
何年か前に著者のドキュメンタリー映画「いのちのかたち」を観ました。東日本大震災の被災地に残された1本のクロマツの倒木に出会った 彼女は、それから4年に渡ってそのクロマツをスケッチし続け、“いのち”をかたちにしていきます。
観終わった後、すぐに本屋に行き購入したのがこの本(と『最初の質問』)です。震災の話ではありませんが、“繋がっていく命”というテーマには同じものを感じます。
著者は13歳からチェロを弾いているそうで、音色の描写が豊かで素晴らしいです。震災復興支援として行われた「1000人のチェロ・コンサート」にも参加し、その絵本も出版されていますので、合わせて読みたいと思っています。