“好きこそものの上手なれ”を地でいく女の子の話
女の子がとっても興味を引くタイトルと表紙。これは『ビアンカ』でも紹介済みの萩尾望都作品集の3巻目です。
https://roidobook.com/collection/466
幼い頃からお菓子ばかり欲しがる主人公のカナ。ファッションにも男の子にも芸術にも興味は無く、ひたすらケーキやお菓子を食べ歩く日々。運命的に出会ったフランス人の菓子職人を追ってパリに行くも、彼は日本で亡くなっていて・・・というストーリー。これは原作者が別にいる作品で、萩尾望都としては納得のいくものではなかったようですが、私は好きです。芸術一家の中で自分だけ出来損ないだと思われていたけど、唯一の“好きなこと”を活かす道を見つけて邁進する姿はとても清々しく、応援したくなります。美味しいケーキが食べたくなりますよ。