ただのメルヘン野球物語と思うなかれ
真夏の高校野球大会。
川原マンガらしい、ゆるふわライトストーリーなのですが、
“ギラギラの炎天下で試合” だとか
“甲子園に行くのに◯百万かかる” だとか
“シード制はどうなんだ” だとか
現実的な問題点をサラ〜っとしのばせて、ただのメルヘンにしていないところがニクい。
悪役・敵役な雰囲気で登場する人もいますが、いつの間にか主人公のペースにハマり馴染んでくるので、読んでいて楽しいし、笑えるし、ほっこりします。そしてちょっと泣けちゃったりも。
肩の力が抜けきっている川原 泉の作品は、自分をリセットしたい時にピッタリなのです。