宝塚歌劇団をモデルにした役者の成長物語 <全15巻>
帰国子女の主人公 仁科祐紀は、歌やダンスの専門学校だと思い込んで宮苑音楽学校を受講して合格する。宮苑歌劇団に出演する為に声楽や演技の授業も必須だが、心構えや基礎ができていない彼女は同級生や先生からキツい対応を受ける。
そんな挫折と成功体験を繰り返しながら成長しスターになるも、自分を見出しチャンスを与えてくれた演出家の意図を誤解して学校を飛び出した祐紀は、外の世界を経験し役者として新たなステージを目指していく。
役をもらうため切磋琢磨する生徒達ですが、“トップスターは男役”という不文律があり、娘役達はその扱いに悔しさを抱きつつも諦めざるを得ません。そんなシステムに風穴を開ける演出家が、祐紀を男役から娘役に転向させて主役デビューさせるエピソードが見どころの一つ。
『ガラスの仮面』にも、おもしろそうな劇中劇が多く出てきますが、これにも原作者によるオリジナル劇が出てきて、楽しめます。