川原 泉のマンガの中で一番好きな本
親同士が再婚して義兄妹となったエリートの仁科 巧とのんびり屋の安曇志姫。中国の壺を住処とする趙飛竜(チァオ フェイ ルゥォン)は、安曇家の当主を代々見守っている。趙飛竜の姿は、安曇家当主とバイオリズムが同じ人にしか見えない。
アメリカ帰りの巧はストレス解消の手段としての女装癖を志姫に見つかるが、彼女と趙飛竜にカバーされながら事なきを得る。
志姫は巧の父から誤解を受け悲しい思いをするが、やはり趙飛竜の仲立ちにより家族は打ち解ける。そんなある日、そこつなお手伝いさんが趙飛竜の壺を割ってしまい・・・
趙飛竜がなぜ壺に住んでいるのか、なぜ安曇の当主を見守り続けているのか、壺が壊れてしまったことで明らかになります。そして読むたびにその理由に涙してしまいます。また、このコミックスに収録されている「殿様は空のお城に住んでいる」も、とても好きな話なので、川原 泉のマンガの中で一番好きなコミックスなのです。