“世界のカメ124種と上手なカメの飼い方”だけじゃない!
通常「図鑑」は、その対象となるモノの写真・イラストとその解説、進化の歴史、飼育方法が載っているもの、というイメージがあります。そして制作側は、決まった構成に沿ってどんな写真やイラストを使うかを考えると思うのです。
この本のおもしろさは、実物のカメに関してだけでなく、カメをモチーフにしたグッズや物語、切手やコイン、料理、伝説などをまとめた「古今東西カメの博物誌」という項目にあります。いきなり「亀の子束子」や「亀の子煎餅」が出てきたり、『ウサギとカメ』『浦島太郎』の絵本が出てきたり。一番気に入ったのは「映画の中のカメ」のページ。制作側のカメに対する愛情や興味が伝わってきます。