セリフは一言もないのに、市場の喧騒が聞こえてきます。
“蚤の市”という響きには、いつでもワクワクさせられます。特に買いたいモノがなくても、お店を見てまわるだけで楽しい気分になります。日用品や実用品だけではなく、何に使うかわからないモノや誰がほしがるのかわからないガラクタも並んでいます。大道芸人もいるし、靴磨き職人もいます。疲れたらパンや飲み物を買って一息つくこともできます。あら、これはあの有名な昔話に出てくるモノ達?あれ、この人は有名な絵画の中の人?もしやこれは墓石?! おっと、いつの間にかこの本の市場に入り込んでしまってました。
いろいろな仕掛けが楽しく、細部までじっくり眺めてしまいます。表紙と裏表紙も比べてみてくださいね。