村上春樹の名が世界的に広がるキッカケになった長編 <全3巻>
第一部 泥棒かささぎ編:法律事務所を辞めた主人公の岡田亨と雑誌社で働く妻のクミコは平穏に暮らしているように見えた。ある日猫が行方不明になり、享にヘンな電話がかかるようになる。
第二部 予言する鳥編:クミコが家に帰ってこなくなる。クミコの兄である綿谷ノボルから、クミコは男と暮らしていることを聞かされる。亨は井戸に入り不可思議な世界へと足を踏み入れていく。
第三部 鳥刺し男編:亨は井戸を通じて異世界と行き来していたが、その井戸のある土地が売られ、整地されてしまう。亨はクミコを取り戻すため、綿谷ノボルと対決することとなる。
各部のタイトルは、オペラやクラシック音楽のタイトルから付けられていて、全て“鳥”が入っています。もちろん本のタイトルにも。
ノモンハンの皮剥ぎの描写が衝撃的過ぎて、再読はムリと思っていましたが、年月を経て別の視点から読めそうな気がしています。