意外にPOPな表紙の文芸雑誌
初めて文芸雑誌なるものを購入しました。新聞で紹介されていた「そこで火を焚く」という作品に惹かれたので。
海辺で流木を集めて焚き火をする女性。真っ黒な服で長い髪を三つ編みにしていることから「焚き火の魔女」と呼ばれている。主人公の女性はSNSに溢れる不適切な投稿を削除する仕事をしている。削除してもしてもリプライされるし、ほとぼりが冷めたらまた同じ動画が投稿され、モグラ叩きをしているような日々。ある日「焚き火の魔女」の焚き火に参加して、火を維持する難しさや焚べる薪を作ることを教えてもらう。そしていつか自分で木を組み、火をつけ、自分の焚き火を主催したいと思うようになる。
印象的な言葉「本物の火を見る時間が必要だ。」
炎って、何も考えずにボーっと見入ってしまい時間を忘れます。原始的だとか根源的なものを感じるから?
当館にペレットストーブを設置したのは、自分が炎を見ていたかったこともあります。
他に筒井康隆、くどうれいん、ブレイディみかこ、町田 康、三宅香帆、小川 哲、などなどそうそうたるメンバーが寄稿していて読み応えありますが、連載も多くて・・・