第75回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞
10歳の千尋と両親が引っ越し途中に立ち寄った森の中。トンネルを抜けると、立ち並ぶ屋台に大量に並ぶ料理。それらを食べて豚になった両親を救うため、名前を“千“と変えられて湯屋で働くことになる。
日本歴代興行収入第1位を記録し、第52回ベルリン国際映画祭で金熊賞を、第75回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞したジブリのアニメ映画。
多くの人気キャラクターが生まれ、主題歌もヒットし、モデルとなった建物や風景に人が殺到しました。
私が一番心に残ったのは、「名前を付けられることでその人に支配される」という現象。“千尋“を“千“に変えられただけで変えた人の支配下から抜け出せないし、“千尋“だったことを忘れてしまいそうになる。似たような話は他作品にもあります。
小学校の頃、先生から「人の名前は絶対に間違えてはいけません」と教えられたことがありますが、それはアイデンティティーに通じることだったからなんですね。