皇室の方の生活や苦悩や意外な一面が垣間見られます
著者の彬子女王は寬仁親王(ヒゲの殿下)の長女。
2001年(学習院大学3年時)に聴講生として1年間の留学の後、2004年(大学卒業後)に修士課程を取得するため2年間の予定で再留学をされます。途中で博士課程に転向し、トータル5年間の留学を終えた後、発表されたエッセイを基に本を出版されたのが2015年。2023年にTwitter(現 X)で話題になり文庫化されたようです。
寬仁親王もオックスフォードに留学されており、手記を出版されています。「国費で留学した以上、国民に報告するのが義務」というお考えをお持ちで、彬子女王もそれに準われたとのこと。
各章のタイトルが四文字熟語になっていますが、知らない語が半分近くありました。彬子女王の聡明さとキュートさが存分に感じられる文章で、それぞれのエピソードにこちらも一喜一憂しました。