装丁が美しく、内容とリンクさせた仕掛けも楽しい物語
母を亡くし、学校でいじめを受けていたバスチアンは、ある日古本屋に逃げ込む。そこで『はてしない物語』という本に吸い寄せらせ手に取り、どうしても欲しくなる。充分なお金を持っていない彼はその本を盗んでしまい、家にも帰れず学校の屋根裏部屋に忍び込み、本の世界に入っていく。
赤い布張りの装丁が美しく、バスチアンが盗んでしまった本と同じ装丁という仕掛け。バスチアンの世界はあずき色の文字、バスチアンが読んでいる本の内容は緑の文字で表され、2層の物語が進みますが、半分くらいまでくると、さらにまた驚きの展開になります。
これを原作とした映画「ネバーエンディング・ストーリー」が公開されたのは1985年。“白い幸いの竜“が、ぬいぐるみ感満載の寸足らずなモフモフになっていたのが衝撃&残念だったことを覚えています。